少しコアなImmersive Simの世界へ

おすすめタイトル

ゲームの世界には、まだあまり知られていない“コアなジャンル”が存在します。もし「普通のRPGやアクションは遊び尽くした」「もっと自由度が高くて、試行錯誤できるゲームをやりたい」と思うなら、Immersive Sim(イマ―シブ・シム)という切り口で探してみるのも面白いです。
皆様も見知った作品も実はImmersive Simだったりもするくらい実はありふれたジャンルです。でもImmersive Simを主体で探してみると意外と素敵な出会いがあるかもしれません。
今回はそんな魅力の詰まったジャンルをご紹介します。

Immersive Simとは?

Immersive Simは直訳すると「没入型シミュレーション」。
特徴は「プレイヤーの選択で物語や戦闘の解決方法が大きく変わる」こと。戦闘だけでなく、潜入、会話、環境利用など多彩なアプローチが可能。正面突破で敵を倒してもいいし、影に隠れてスルーすることもできる。まるで自分自身がゲーム世界に入り込んだような自由度の高さが魅力です。
ただマイクラのように開始からゴールまでも自由に設定できる創造性が求められるジャンルではなく、進行が決めあれたジャンルでもない。
「プレイヤーの選択や行動が直接ゲーム世界に影響を与えるジャンル」です。
最大の特徴は**“プレイヤーの選択”と“システム同士の組み合わせ”**。

例えば、敵に遭遇したときの行動は一本道ではありません。

  • 銃で正面突破する
  • 影に隠れて忍び足でスルーする
  • ハッキングで監視カメラを無効化する
  • 電気系統を壊して真っ暗にして有利に戦う

といったように、プレイヤーが「どう動くか」で展開が変わります。さらに、オブジェクトや環境の相互作用も大きなポイント。現実的な“試行錯誤”が可能でその体験を通して、世界観やゲーム性を体験できるな作品を指します。
ガチャガチャ書きましたが、プレイヤーに攻略をゆだねてくれてる作品たちです。

一部でImmersive simであると名乗っている作品以外は曖昧なジャンルだったりします。今ではImmersive Simを哲学的な要素としてとらえられることもあるようでプレイしたらImmersive simじゃねって作品も多いかもしれません。

Immersive Simに含まれる要素

複数の攻略ルート:戦闘・ステルス・交渉など、選択肢が幅広い

システム同士の相互作用:火を放つと油が燃える、電気を止めると警備システムがダウンするなど

プレイヤー主体の物語:一本道ではなく、選択がゲーム体験を変化させる

没入感ある演出:HUDやUIを極力抑え、世界そのものに集中させる

など

どんな人におすすめ?

自分の選択で展開が変わる自由度を楽しみたい人

進行が制限されて窮屈ではなく、それでいて派手な体験を求めている人

ステルスや探索が好きで「力押しだけでは物足りない」と感じる人

コアゲーマーとして新しいジャンルに挑戦したい人

Immersive Simというジャンルのくせ

敷居がやや高め:自由度が高い分、最初は取っつきにくい

海外PCゲーム文化寄り:日本ではマイナーだが、海外では熱狂的ファンが多い

世界観がダーク寄り:だいたいがSFやスチームパンク、ディストピア系など日本ではあまりなじみない作品が多い。独特な雰囲気を持っている

代表作品、おすすめ作品

ここではImmersiv simの核を受け継いでいる作品をご紹介。

Dishonored 2

ジャンル:ステルスアクション
おすすめポイント:特殊能力を活かした暗殺や無力化が自由に選べる。ステルス重視でも派手に暴れても成立する。スキルを屈指した様々な攻略方法が魅力的な作品。
スチームパンクの独特な都市デザインとダークな世界観が非常に魅力。

Deus Ex: Mankind Divided

ジャンル:サイバーパンクRPG/FPS
おすすめポイント:Immersive Simの代表作としてよく上がる作品。人体改造やハッキングを駆使し、サイバーパンクな世界で陰謀を暴いていく。戦闘も潜入も自由自在で、選択によって物語が変化する代表的作品。

Prey (2017)

ジャンル:SFサバイバルFPS
おすすめポイント:宇宙ステーションを舞台にエイリアンと戦う。Immersive Simを強く体現している作品としてよく取り上げられます。SF/ホラー/サバイバルそしてImmersive Simをバランスよくまとめている作品。
オブジェクトを変形して利用するなど物理的な相互作用が豊富。緊張感のある探索と自由度の高いシステムが融合している。

Thief

ジャンル:ステルスシミュレーション
おすすめポイント:その名の通り光と影を利用した潜入がメイン。環境や道具を活用し盗みまくる作品。直接戦闘は難しく、その分「盗みに入る緊張感」が抜群。よくある主人公が強いステルスゲームではなく見つからない組み立てが必要な作品。ステルスゲーマー必見のタイトル。

System Shock

ジャンル:サイバーパンクFPS/RPG
おすすめポイント:Immersive Simが浸透したきっかけとも言える名作のリメイク。レトロフューチャーを体現しており独特な世界観。サイバー空間と荒廃した宇宙ステーションでのサバイバルを体験できる。UIを抑えたリアルな没入感が特徴。

BioShock

ジャンル:Immersive Sim系FPS(派生系)
おすすめポイント
レトロフューチャーな世界を舞台に、銃撃・特殊能力・環境利用を組み合わせて戦う独特のFPS。
一人を救うか犠牲にするかといった選択が物語に影響し、プレイヤーの行動が世界に重みを与える。Immersive Sim本流である「System Shock」や「Deus Ex」のDNAを受け継ぎつつ、より遊びやすく洗練された一本。独特な世界観と空気感が日本では珍しいが初めてImmersive Simに触れる人にもプレイしやすいおすすめ作品。

要素をもっていそうな作品

Immersive Simの派生として知られる作品や、
ここまで書いていて、この作品もImmersive Simの要素含まれているのでは?と思った作品を上げていきます。

Hitman: World of Assassination

ジャンル:サンドボックス潜入アクション
おすすめポイント:変装・毒・事故装い…暗殺手段は無数。巨大な箱庭で“計画→実行→再挑戦”のイマシム的サイクルを存分に味わえる。

Watch Dogs シリーズ

ジャンル:ハッキング×オープンワールド
おすすめポイント:シリーズ通して、カメラ連鎖、ドローン侵入、罠起動で“撃たずに制圧”が可能。アプローチ方法や自由度の高さが魅力的な作品。街そのものを道具化するアプローチがイマシム的で楽しい。

Alien: Isolation

ジャンル:サバイバルホラー(イマシム風AI)
おすすめポイント:学習するエイリアンAIに対し、音・光・機器を使って切り抜ける“環境対応型”ステルス。毎回展開が変わる緊張感が中毒的。

Chernobylite

ジャンル:サバイバル×ステルスFPS
おすすめポイント:潜入・交渉・破壊の自由度と、拠点運営・仲間管理が絡む。“行動の結果”が次の捜索条件に返ってくる、地続きの意思決定が楽しい。先の見えない選択が多く一つ一つしっかり悩みながらプレイすることができイマシブ的な没入感を体現している。