『Chernobylite(チェルノブライト)』は、ポーランドの開発スタジオThe Farm 51が贈る、SF×ホラー×サバイバル×ストーリー + 探索 FPS RPG。
舞台はチェルノブイリ原子力発電所跡地――重厚な空気とともに進行する物語、放射能と異常現象が交差する世界が舞台な作品です。
今回はこの作品を紹介。
現実と虚構が混ざる、チェルノブイリ“再構築”ワールド
本作の最大の特徴は、実際のチェルノブイリ立入禁止区域(ゾーン)を3Dスキャンして再現している点。
荒廃した都市、植物が侵食する建物、静寂の中に響く足音や風の音が、不気味な没入感とリアリティを生み出します。
舞台は完全にオープンワールドではなく、日ごとに任務で異なるマップに派遣される形式。

プレイヤーの選択が物語と生存に影響するRPG
あなたは元物理学者のイゴールとなり、チェルノブイリで消息を絶った婚約者の手がかりを探します。
しかし舞台は“ただの過去の事故現場”ではなく、異常物質「Chernobylite(チェルノブライト)」によって歪んだ現実です。
プレイヤーは、
- 味方の募集(誰と協力するか)
- ミッションの成否
- 倫理的な選択(盗むか?殺すか?信じるか?)
などを日々の任務で選び、その選択が仲間の信頼度・物語の展開・最終ミッションの内容に反映されていきます。

サバイバル要素:物資管理・クラフト・心理的ストレス
ミッションに出かける前には、拠点で準備が必要です。
食料・薬品・弾薬などの物資はもちろん、仲間の健康や士気も管理対象。
また、探索中は敵兵との戦闘や放射線ゾーンの回避だけでなく、超常的存在“シャドウ”との遭遇や、精神汚染による幻覚など心理的な圧迫もプレイヤーを襲います。
探索していると人形が笑ってきたりもします。
クラフトでは、
- 武器のカスタマイズ(照準器、銃床など)
- 拠点施設の整備(空気清浄機、寝床、キッチンなど)
- 回復アイテムや装備の作成
ができ、“準備がプレイを左右する”構造になっています。


戦闘とステルス:正面突破か潜入かを選べる
戦闘はリアル寄りのバランスで、弾薬の貴重さ・被ダメージの高さが特徴。
銃撃戦では反応と照準精度が問われ、数発で致命傷になることも。
また、敵を背後から気絶させたり、セキュリティカメラを回避して潜入するなど、ステルスプレイも可能です。
どちらの戦術を取るかで仲間の信頼やミッションの難易度も変わるため、プレイスタイルに応じた自由度の高さも評価ポイント。

グラフィックと雰囲気:光と闇の表現が極まっている
ChernobyliteはUnreal Engine 4で構築されており、ライティング・被写界深度・粒子演出の表現が非常にリアル。
特に夜の探索では、懐中電灯の光に照らされた細部の質感や、不気味な影の揺れ方が恐ろしくリアルで、ただ歩いているだけでも緊張感があるほどです。
ホラー要素はジャンプスケアというより、空気で押し潰すような“心理的な怖さ”。
ヘッドホン推奨です。

こんな人におすすめ
- MetroやS.T.A.L.K.E.R.シリーズが好きな人
- 重厚な世界観と分岐型ストーリーが好きな人
- ホラーやサバイバルが“雰囲気”で来るゲームを探している人
- プレイヤーの選択が反映されるゲームを求めている人
まとめ:Chernobyliteは“記憶と後悔を旅するRPG”
『Chernobylite』は、銃撃戦や探索の楽しさだけでなく、プレイヤーの選択が物語と人間関係に影響を与える“体験型の物語”です。
ただ生き残るだけでなく、「どう生きたか」が問われるゲーム。
荒廃したゾーンの奥で、あなたは何を選び、何を失うのか――。
探索、戦闘、クラフト、そして後悔までもが一体となった没入型サバイバルRPG。
おすすめです。